今に生きる"男の美学"
~君に贈る言葉~
『真の勇気とは、(~中略~)明日の希望を夢見て、
今日の苦しみに耐えることだ・・・。』
(ロバート・フランシス・ケネディ)
平成23年8月25日付で、赤松秀和君、君は、わが
藍のあまくさ村を退職する。約11年務めてもらっただ
けに、本当に残念である。また、君を「藍の住人」で初
めて紹介するのが、当社を去る今であることが、私個
人としては非常に申し訳ない気持ちでいっぱいである。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
君を見ていると、映画「イルポスティーノ」の主人公
「マリオ」を思い出す・・・。
『南イタリアの小さな緑の島。ある日、チリの偉大な
詩人で外交官のパブロ・ネルーダが祖国を追放され
てイタリアに亡命し、この島に滞在することになった。
世界中から届くファンレターを配達するため、青年マ
リオは臨時の配達人として採用された。彼はネルーダ
の温かみのある人柄に引かれ、2人の間には、いつ
しか友情が生まれる。ネルーダは美しい砂浜で自作
の詩をマリオに聞かせ、穏やかで不思議な感覚を与
えた。・・・』
このマリオという青年は内気で純朴、父親から一緒
に漁師をしようと言われるが断り続け、文字が読める
ことから郵便配達の仕事に就く。マリオの郵便の配達
先はネルーダの家のみ。その純朴な人柄が、祖国で
様々な争いに巻き込まれ人間そのものに嫌気が差し
ていたネルーダの心を開く・・・。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「君は、多くを語らず、不平を言わず、ただ黙々と自分
の仕事をこなしてきた。
ひたすら謙虚で、他人を卑下せず、中傷を受けても黙っ
て受け止め、はにかんだ様に笑い、人に喜ばせること
を楽しみとしてきた。
歩くのが早く、雨の中でも黙って作業をし、いつも隅に
立ち、褒められると照れ、口下手だが酒の席では笑顔
で話し、人知れずマイクを手にする。
男性にも女性にも優しく、嫌な仕事は自ら引き受け、必
ず皆の写真を撮り、進んでハンドルを握り、話しかける
と喜んで答えてくれた・・・。」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
優しい君のことだから、体調を崩して休養しているとき
に、君を生み育ててくれた君のご両親が懸命に働く姿を
目の当たりにし、放って置けなくなったのだろう。それを、
君の新しい人生にするという選択は、いかにも君らしい
と私は思う。そういう君が、私は好きだった。
本音を言えば、私は君がいなくなることが寂しくてしょう
がない。これは、藍の住人全員そうだと思う。ひっそり
と、でも、必ずそこに君がいることが、私たちにとっては
当たり前だった。
そう、君こそ「藍の住人」代表だった。
君の新しい道を、私は心から応援する。君の選んだ道
だ。今まで、懸命に頑張ってくれた君を祝福するのは当
然だと思う。
ただ、忘れないでほしい。これから、幾多の困難が待
ち受けているだろう。孤独に苛(さいな)まれる時が来る
だろう。泣きたくても泣けない時もあるだろう。そんなつ
らいときは、いつでも愚痴を言いに来ると良い。いつでも
泣きに来ると良い。私で良ければ、いつでも時間を空け
よう。
・・・そして、前に進んで欲しい。
『君の前途を祝福し、幸せを心から願い、贈る言葉としよう!』
藍の住人より