信念の人
~実践してきた仕事の本質~
平成24年3月で、私たち藍のあまくさ村は、
開店より22年を迎えます。ここまで、私たちが
何とか店を存続出来たのも、多くの皆様に支
えられたお陰でありますことは言うまでもあり
ません。
本当にどれだけ感謝してもしきれません。
そんな中、現在、私たちスタッフの中で最古
参、増田サヨ子が平成24年1月で定年を迎え、
藍のあまくさ村を去ります・・・。
彼女が当社に入社したのは開店してから2年
後のこと。そう、彼女の藍のあまくさ村で刻ん
できた歴史は、そのまま藍のあまくさ村の歴史
と言っても過言ではありません。現在はパート
の立場でありながら、4年に渡り店長職を務め、
個性に溢れるスタッフをまとめ上げてきました。
「私は、なが~く務めてきたからね。そりゃあ、
人に言えんぐらいきつかこともあったわよ。」と
あっけらかんと言う表情には、人生を"活きて"
きた人間の強さを感じます。
「私がこの会社の面接を受けにきた時、社長
(現、会長)が私に向かって、『ウチは、なんさま、
お客様にほどよう(程良く)してもらいさえすれば
良かけん。それで良かなら、来なっせ。』という
言葉でウチに来たつよ。だけん、それだけば心
掛けてやってきたったい。」
彼女の持ち場は、藍のあまくさ村でメインと言える
"ちくわコーナー"。毎日、毎日、彼女はこの売り
場に立ち続けて、多くのお客様を"心からの笑顔"
で迎えてきました。
そんな彼女や歴代の諸先輩の積み重ねが、藍の
あまくさ村のカラーとなり、現在まで多くのお客様に
御支持を頂いている礎(いしずえ)となっているので
はないでしょうか。
「私は、お客様がいらっしゃった時は、私の家族
のように思って出迎えて来たつよ。お年寄りが来
たときは私の爺ちゃんか婆ちゃん、若い人が来た
ときは私の娘や孫が遊びに来てくれたっちゅうご
たる感じたいね。そうすると、なんさま楽しゅうして
しょうがなかったい。」
彼女の言う通り、彼女は初めてのお客様とでも全く
距離を感じさせない応対をし、お客様を楽しませ、いや、
彼女自身が心の底から楽しんでいた。
「私も人間だけん、そりゃあ、楽な方にいきたい
のは当たり前たい。でも、社長(現、会長)と入社
する時に約束したもんだけん、お客様にほどよう
(程良く)するのだけは手ば抜けんたい。」
得てして巻かれる方が楽な時も、彼女はお客様の
ために懸命に働くことが引いては会社のためになる
と信じていた。また、律儀に社長(現、会長)と約束し
た言葉を守り抜き、信念を持って働いてきた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
お客様に喜んで頂く。口にするのは簡単であるが
実際に行うのは本当に難しい・・・。彼女は、自分
自身が楽しむことで、そのことを実践してきた。
『仕事を常に楽しむ』こと。残された私たちが、
彼女から教わった"大切な宝物"である。
~追伸~
現在は65歳定年の時代!いつでもカムバック出来ますよ☆
(藍の住人より)